アイゼントレーニング


写真提供 : 梅澤さん

比良山系白坂にて

山行報告  
報告者  丸山敏文
山行日 平成22年12月5日(日)  天候 晴れ
ルート  JR近江高島−長谷寺−白坂
 コース
タイム
新田辺(7:10/7:23)ーJR近江高島(8:55/9:10)−長谷寺(薬師堂)(9:25/9:45)−白坂(午前練習)(10:05/11:55)−昼食(11:55/12:45)−白坂(午後練習)(12:45/13:40)−長谷寺(薬師堂)(14:35)−JR近江高島(15:00/15:20)−京都駅(15:58)
参加者

リーダー:中島貞夫(講師) サブリーダー:丸山

男性:佐坂、後藤、小川、梅澤          

女性:なし            

合計:6名
 山行報告 

近江高島駅より看板の新しい高島学園前を通過し、長谷寺前の広場にて、足首を重点にストレッチを行う。ここより、岳山(だけさん)565mの中腹にあるトレーニング場となる白坂に向かう。白く光るガレ場で、中島講師によりアイゼントレーニング指導をしていただきました

@ アイゼン装着練習(最初は素手で、昼食後は実際の雪山を想定し手袋を付けて)

  アイゼンの装着に慣れていない為に素手でも手間取る、手袋を付けてのアイゼン装着は細かな作業が難し
  く思った以上に時間がかかる。雪山では短時間で取り付け凍えないようにする。

A 直登、直下降の練習

  アイゼンを付けて初めて歩くので傾斜に不安があり、足首もまだ堅く身体がスムーズに動かない、斜面に
  フラットに足を置く、左右のアイゼンを引っかけないよう、ガニ股にする。

B 右斜面・左斜面のトラバース練習

  トラバースでは山側にピッケル、又はストックを打ち込んでいる間に足を移動させる。

C 急傾斜をキックステップで登る練習

   つま先を蹴り込み、前爪に食い込ませて登る。前爪だけに全体重が加わり難しい。

D   先頭を交代しながら斜面を選んで登降練習

  厳しい雪山に登るには、素早くアイゼンを装着出来るようにしておいてください。講師の中島先生、講習プリントを作成
  していただいた染矢さん有り難うございました。

 練習風景 (写真提供:梅澤さん)
 
 
 感想文
梅澤宗平
 

教育部の本年度のセミナーはアイゼントレーニングでひとまず終了である。「天気図の見方」以外はすべて参加した(鈴木講師すいません)。

12月5日、京都駅から近江高島までJRを利用する。中島講師の横に座る。いきなり来年の1月の登山計画を聞かれる。愛宕山と綿向山に登るつもりです。冬山は行かないのか?中央アルプスの越百(こすも)山に行かへんか?帰ってから調べてみます。ノコノコとどこにでもついていくのは来年からはやめようと思っています。なんのためにアイゼントレーニングをするんや?僕の中期登山計画では冬山は再来年である。ただラッセルという言葉が頭の中で何度も教会の鐘のように繰り返される。僕の前に道はない。僕の後ろに道はできる(高村光太郎)。腰まで雪の中につかりながらラッセルする姿を思い浮かべる。熱いやろな。疲れるやろな。顔中鼻水だらけになりながら進むやろな。

今日のアイゼントレーニングはいつものようにリトル比良の途中にある「白坂」で行われた。講師も含め6名である。まずアイゼンなしで登ってみる。柔らかい砂地ではアイゼンなしでも難なく登れる。フラットフットで滑りを防ぐ。地面との接触面積を最大にして摩擦力を高めるということであろう。理にかなっている。傾斜が急なところでは八の字に足を運ぶ。スキーと一緒や。ただ柔らかい足首が要求される。次にアイゼンの装着を実習する。まず手袋をつけないでやる。僕は今年1月3日の愛宕山のために買った12本爪のアイゼンを使用した。講師の手を借りながらなんとか装着できた。次に手袋をはめたままアイゼンをつけてみる。最後の余長処理が手袋をはめたままでは困難である。なぜ手袋をはめたままやる必要があるか?実際の場面では手袋をはめた状態で装着できないと凍傷をおこすと教えられる。山小屋の中ではアイゼンをつけさせないとのこと。勿論、山行中のアイゼン装着もある。冬山は厳しい。アイゼンをつけて中島講師の後を登る、下る、トラバースする。ピッケルの使い方も教わる。山側に立てること、移動中はピッケルを突き立てたまま。何回か上り下りした。先頭にいきますか?と誘われる。どこでもいけますか?大丈夫。一番の勾配を登る。キックステップを使ってと指示が飛ぶ。堅い岩にはアイゼンの先端しか刺さらない。つま先だけで登って行くようになる。トラバースしてとまたも指示が飛ぶ。下が堅くてアイスバーンのようなところもある。ただ12本爪はしっかり大地をつかむ。気がつくと無謀にも危険な場所に皆を連れてきてしまった。でもなんとか全員無事にアイゼントレーニングを終了することができた。アイゼンで下りながら正面に琵琶湖とこの前登った伊吹山、福寿草で有名な霊前山を見る。天気に恵まれたアイゼントレーニングであった。中島講師、丸山教育部長および参加していただきました皆さんに感謝します。

あれから越百山について調べる。標高2613m。まずまずの高さである。有名な八ヶ岳と比べてどちらが難しいのであろうか?ワカンもいるんちゃうか?もっとらんがな。まあ来年は無理やな。

キックステップについても調べる。勾配の急な下りには踵をつかったキックステップを使うとある。

ところで今年も残り僅かである。計画通りの山行ができたか?自己採点ながら80点をつける。体づくりはどうか?いまだにメタボが解消されていないから60点。教育部を筆頭に山友会における活動はどうであったか?80点をつける。総合73点となる。こんな僕ですが山友会の皆様、来年もよろしくお願いします。